おさかなやイルカなどの水族系海外ニュースクリップをご紹介
海外ニュースを運ぶ伝書鳩サイト『うおみの鳩子』です

姉妹館『魚見オンライン』
/ 楽しそうな話 / ワクワクする話 / 不思議な話 / 感心する話 / 残念な話 / 怖い話 / どうなるのだろうという話 / 分類不能な話 /
このページは、どうなるのだろうという話ジャンルを表示しています。
= タイトル一覧 =

温暖化でリーフフィッシュはどうなるか?・・・という話

赤珊瑚ジュエリーの行方はどうなる・・・?という話

魚の性転換に関連する化学物質を規制しよう・・・という話

復興の鍵となったフィッシュピクルスの話

メキシコの底なし湖の調査開始という話


侵略藻との戦いは続く・・・という話

深海魚の成長率が変わってきているという話

海を漂うゴーストヨットの話

ロブスターとクジラをめぐるバトルの行く末は・・・という話

アラル海を救うプロジェクトの話

イルカのチャットライン登場・・・という話


きれいになったテムズ川の話

売りに出された島の話

フィルとスムーシーの愛の行く末は・・・という話

暖冬に困惑するサーモンの話

北の海にもクラゲが満ちるという話

ワイキキのビーチを救え!という話


観光都市ヴェニスの将来は・・・?という話

フカヒレ料理の将来はいかに・・・という話

今ドバイが熱いゾという話

コククジラはどこへいったのか?という話

ホオジロザメは果たして水族館で生き残れるのか・・・という話

ジョージア水族館のGasper君の話


ダイエットにはげむサメの話

ヨーロッパの魚料理が危ないという話

フィッシュ&チップスに迫る危機の話

増えていくLionfishの話
<<前の記事へTOPへ次の記事へ>>

温暖化でリーフフィッシュはどうなるか?・・・という話

こんなニュース見つけちゃいました。

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
SYDNEY 18 June 2007 Cosmos Online

オーストラリアの生物学者は、上昇していく海水温によって卵の胚の段階で死んでしまう魚がいたり、生き残った魚の寿命が短くなることを発見したそうです。

温暖化がリーフフィッシュに与える影響を調査するため、James Cook
University(ジェームス・クック大学)の Australian Research
Council Centre of Excellence for Coral Reef Studies の専門家はグレートバリアリーフの一部 Lizard Island(リザード島)周辺の
SPONSERD LINK
Ambon damselfish (ニセネッタイスズメダイ) について大変困難な調査を行ったのです。

繁殖期の夏の海水温は現在のところ25度から31度ですが、この最高水温がすでに魚の生存に影響を与えていると言います。というのも実験では卵の胚の50パーセントまでが31度で死んでしまうことが確認されたのです。

研究チームのリーダー Monica Gagliano 女史によると、魚卵の胚の生存は31度がぎりぎりのラインで、これはこの場所の夏の海水温しては異常であるそうです。そしてこの自然の環境の中での若い魚の運命を見極めることができたのは初めてだとのこと。

さらに研究チームはリーフフィッシュに対する温暖化の影響はダブルパンチでやってくる言います。温暖化のためにエサが少なくなり、damselfish の母親が産む卵は小さくなるというのです。そうなると大きな卵に比べて死ぬ危険性はかなり高くなります。

この発見は damselfish だけにはとどまらず、サンゴ礁にすむ種全体に関係してくると研究者は語ります。最近温暖化によってグレートバリアリーフの数多くのサンゴが死滅しています。つまり魚のエサも減っているということになります。卵の数が少なくなったり、孵化する前に死んでしまったりということにつながれば魚の数は激減すると彼らは言います。

グレートバリアリーフの海水温は2100年までに1度から3度上昇するとの予測があり、サンゴ礁の生物多様性、フィッシング、観光に及ぼす影響は大きいと Gagliano 女史は語っています。

彼女のチームは目下、環境的なストレスが魚の世代の継続に関係あるのかどうかについて焦点を絞って研究を続けています。海水温は長い歴史の中でかなり変動を繰り返してきていますが、今回の気候変化は異常にスピードが速いと科学者達は考えているのです。通常は長い期間のうちに「自然淘汰」がはたらくが、今自分達が直面している問題はあまりにスピードが速すぎて生物達は適応できていないと彼女は語っています。

◆◇◆
わずか1度2度の海水温の変化でもその影響は計り知れないものがあるようです。
ウオミの行きつけの海にもスズメダイ(茶色いのばっかり)がたくさんいますが、彼らも何か海の異変を感じとっているのかもしれません。





記事作成日:2007年06月19日

その日の疑問、その日のうちに・・・検索します?
<<前の記事へTOPへ次の記事へ>>
SPONSERD LINK

姉妹館『うおみオンライン』の最新水中動画

画像をクリックすると動画が再生されます。

他のニュースジャンルはコチラからどうぞ
/ 楽しそうな話 / ワクワクする話 / 不思議な話 / 感心する話 / 残念な話 / 怖い話 / どうなるのだろうという話 / 分類不能な話 /

uomi no hatoko

Privacy Policy of this SITE.